屈強ビジネスマン向け速読本『すごい読書術』

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Ryan McGuireによるPixabayからの画像
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「体育会系」速読本 進め!頑張れ!活かせ!

『速読日本一が教える すごい読書術 短時間で記憶に残る最強メソッド』
(ダイヤモンド社:角田和将:2018.3)

 いや、しっかりとメソッドは語ってくれてるんですけどね、この本。

 見出しの通り全体的に力押し感を感じたのが個人的な感想です。合う人には合うと思う。
 ヤマを乗り越えてこそ成長を感じるという人もいるでしょう。
 「速く読め」とはいうものの、どうやって? という部分は必ずしも具体的ではなかったというか、他の速読本に比べると手薄と感じました。著者のセミナーとかに行くとまた違うのかも知れませんね。

 この本のいいところは読み終えた後の行動に関しての提案が多数なされているところです。

速読で得られるものを自分に還元せよ

 「理解」とは「気づきや閃きを得ること」。
 「本×環境×経験=理解力」これが読書の方程式。

 この基本を軸として読んだ後のアウトプットも含めて読書なのだということで、読み終えた後に知人と情報を共有し合ったり語り合ったり関連のセミナーに参加しり、ブログやSNSでのアウトプットを推奨します。
 また、本の舞台になった場所へ行ってみたり、著者に会いに行ってみるなど、アウトドアな行動を勧めていくあたり、「陽キャビジネスマン向けだな」と思ったりしました。

 方程式に従って経験値を積んでいくことで読書体験が自分のものになる。
 そうやって得て行ったものが人生をゆとりあるものにする。
 著者はそのように締めくくります。

共通項は同じ

 ここまで何冊か速読本を見比べてきましたが、速読メソッドに関して基本的なところは大体どの本も似たような感じです。それぞれの本がどのように他と差別化を図るか、というところで新しいものほど工夫をしなければならないのかな、と感じられます。

 全体的にノリの悪い雰囲気のレビューとなってしまいましたが、僕自身が速読本に慣れてきてしまったということもあると思います。
 著者は日本速脳速読協会主催のイベントで優秀賞を取り速読日本一とセミナーでの実績も積み上げておられるようです。たぶん語り出したらこの本では言い切れないくらいの情報がドサドサ出てくるんじゃないかなと、勝手に想像しています。

 

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