終戦の認識は国によって違うらしい

雑記
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8月15日。
今日は終戦記念日だ。

日本では玉音放送があったこの日を終戦記念日としているが、
アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、ロシアでは日本が降伏文書にサインした9月2日を対日本の戦勝記念日としているようだ。

また、中国では翌9月3日を「軍人節」や「抗日戦争勝利の日」として戦争が終わった日としている。

ロシアについてはソ連時代は9月3日、ロシア連邦となった後、2010年から9月2日を「第二次世界大戦が終結した日」と法案で決め、欧州各国と足並みを揃える形をとった。

こうしてみると、日本の終戦記念日は敗戦の感情を味わった日。
国際社会の中では文書にサインがされた日。
となっていて終戦の認識に違いがある。

今日という日に終戦、あるいは敗戦の情を持つのは世界で日本だけということでもある。当時の衝撃を考えれば、それは致し方ないことだ。

また、「日本国との平和条約」(通称:サンフランシスコ条約)は
終戦の6年後、1951年の9月8日に署名され、さらにその発行は翌年1952年の4月28日のことだった。
ロシア(当時はソ連)はこの条約に署名していない。
だから、ある意味ではロシアとの戦争状態は終わっていない。

しかし8月15日に大本営から停戦命令が出されたものの、戦線は多方面に伸びきっていたため散発的な戦闘は終わらなかった。

8月15日は敗戦が宣言された日ではあるものの、全てがそこで終わったわけではなかった。その後も各地で戦いは続き、条約が結ばれるまで終戦の本当の安心は訪れなかったということになる。

「8月15日は終戦記念日」
と教えられ、玉音放送のなされた正午に黙祷を捧げてはいるが、それはあくまで玉音放送の時間という意味だ。
僕は天皇制を否定するものではないが、黙祷を捧げるにしても
「そこで全てが終わったのではない」
ということを知っておくのも、歴史に学ぶ行為であると思う。

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