『未来少年コナン』が再放送され、あらためてこの作品の魅力が
広まっているところですが、みなさんは観てますか?
観たことない人は絶対見ましょう。
僕はね、もうかれこれ全話20周くらいしてるんです。
何回見ても飽きない。
1話見出したらそのまま見続けてしまう。
子供の頃リアルタイムで見てたんです。
その頃からのファン。
子供心にコナンに憧れ、試しに足の指で物をつまむ練習をしてみたりもしました。当たり前のように指が変になってすぐ諦めましたw
まあ当時から、「あんな動きは人間には無理だ」と理解してはいたのですが、逆に大人になった今その可能性を検討してみたくなったりしています。
というのも、作品の背景などを考慮に入れると案外こんな野生児も現れるのではないかと、ふと思ったのです。
そこでコナンの超野生児的能力についていくつか例を挙げてみます。
コナンの身体能力例
- 長時間潜水
- 足指の握力
- 高いところからの着地(全身の衝撃吸収力)
- 火事場の超腕力
パッと思いつくのがこの4つ。
ひとつひとつ見ていきましょう。
長時間潜水
第一話から明らかなのが潜水能力です。
コナンはヒレも水かきもないのに、水中をサメと同等のスピードで泳ぎ回ります。そしてアイデアも駆使して勝利。一度も息継ぎしないまま動き続けた上で、です。これだけで異常なのが明らか。改めて振り返ると全話通してこの第一話のシーンが彼の潜水能力でもっとも高い資質を現したシーンなのではないかと思えます。
「いや8話があるだろ!」というツッコミは至極当然なのですが、あれはラナのサポートがあり、さらにそのラナを助けるために発揮された火事場の超腕力を示したシーンと言えます。
もう一つはサルベージ船で船の下敷きとなったパッチを救出するシーン。これもかなりの時間潜り続けていたようです。モブキャラのセリフから5分はゆうに潜っていたようです。現実のこの世界での素潜りの世界記録時間が4分半くらいなのですが、このシーンではパッチのために送り込んでいた空気が船の内側に溜まったおかげで息継ぎができていました。
他にも水中シーンはいくつかありますが、やはり第一話のエピソードが最強です。
頭脳の差はともかく、泳ぎでサメに勝てるか、が課題。
うーん、厳しそう。
足指の握力
特に親指と人差し指にあたる二本は尋常な力ではありません。
インパクト強かったのは飛行中の飛行機の翼をこの二本で掴んで取り付いて落ちなかったというシーン。それだけじゃなく本体に乗り込むまでありましたからね。子供の頃は無我夢中でのめり込みました。そして机の端をつかもうとしてみました。指が攣りました。
僕は小学生の頃からサッカーを始めていて、足の力には結構自信があるのですが、全盛時の体力でも無理でしょう。というか試したことすらないけど。せいぜい家事をめんどくさがって足でなんかを掴むとか、そんな程度です。それで十分わかります。飛行機には取り付けないと。
コナンはこの二本の指で真剣白刃取りみたいなこともやり遂げてました。面白いのは、彼がそんなことを練習したり修行したりしていたような素振りは一切なく、おそらくそんな苦労は買ってないだろうというところです。彼は文明のすべてが失われた自然の世界の中で生き延びるための生活を続けた結果としてこの力を身につけた自然児だということです。そうですね、野生児というよりは自然児なのかな。獰猛な心はもっていないんですよね。
それも驚異的だけど。残され島の人たちは優しかったんだろうね。
コナンにしてみれば、飛行機って成長過程で体験したことないはずなんだよね。無知なればこそ先入観がなかったとは言える。
未知のものを恐れない心があれば、あるいは?!
いやー、結局メンタルかよ。
高いところからの着地(全身の衝撃吸収力)
これに関してははっきり言って物理的に無理ではないか。
10回ぐらいの高さからラナを抱えて飛び降りて、全身痺れてしばらくまっすぐ歩けなかったくらいで済んでたシーンがありました。
1万歩譲って骨が無事だったとしても関節はダメだろうと。
いくら筋肉が柔軟でも軟骨に限界あるだろうと。
素人考えでしょうか。
しかしあの状態でラナが着地の全く影響を受けていないというのはやばい。凄まじい衝撃吸収力です。漫画やアニメの世界でさがしても、あれができるのはワンピースのルフィくらいじゃないでしょうか。悟空は……飛べるから除外。
それにしてもコナンは高いところからポンポン飛び降りていくんだけど、あの自信はどこからくるんだろう。残され島には比較になるような高い建物なかったのに。
火事場の超腕力
危機的な状況に陥ったとき、コナンの真の力が発揮されます。
自分より大きな岩を持ち上げる。
ねじ止めされた鉄の腕輪を引き剥がす(無傷)
手足を拘束された壁を拘束されたままブロックごと剥がす
その上でいちど倒れて足指の力で起き上がる
……etc
無茶苦茶です。
流石にこれは日常的に発揮されるわけではないものの、いざというときには歯を食いしばって力を捻り出します。能力を上げる魔法も薬も使いません。
歯を食いしばるだけです。試しにぎいいいいいいいいいっとはを食いしばってみましたが、歯の方が先にダメになりそうです。育ちが違う。
この力が発揮されたシーンは、お爺が死んだときとラナが危ないとき、くらいだったと思います。つまりトリガーは「大事な人」。
気持ちの真っ直ぐな少年だからこそ、大事な人を守ろうとする気持ちが人の何倍も強くあらわれるのかもしれません。
ということは育ちの違いなのか……
優しく素直な子を育てることができたら、いざというときに助けてくれるようになるのかもしれません!
検討結果
兎にも角にもコナンの力は、文明崩壊後の「残され島」という特殊な環境で育った、ということが前提です。限られた土地、限られた住人。生きるのが精一杯だった環境で大人たちの希望を一身に背負い大事に大事に育てられた少年に野性味あふれる身体能力、大事な人に向ける優しく素直なこころが宿った。ある意味で進化した人間。それは物語としては必然の流れで、コナン少年には希望も憧れも感じるのだけれど、でもやっぱりそんな時代は来て欲しくないよね。
「こんな腐った世界はいっぺん壊れた方がいいんだ」ていう考えもあるとは思うけれど、崩壊のカタストロフは悲劇を超えて惨劇でしかない。
たとえ世界が崩壊してもコナンのような子がきっと生まれるよ、という希望の物語ではあるものの、やはりこれを逆説として受け止める世界であってほしい。そういう意味でコナンの存在は争いへのアンチテーゼなのだということです。
とは言え、コナンは魅力的です。
海を泳ぎ壁を駆け、銃弾をかわしまくるコナンの姿は子供の頃の僕の記憶にしっかりと刻まれました。今の子供達の心にもそんなわくわくする姿が焼きついて優しく活発に育ってほしいですね。
争いの結果としてではなくコナンのような少年が生まれ育つ世界になったらいいなあと思います!
それでは!
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