アドラー『人間の本性』まとめ メンタルにくるコロナ余波

雑記
積まれた本と、徹夜で調べものをする様子のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20191007281post-23613.html

とうとう緊急事態宣言が解除され、
巷にあふれるひと山超えた感。
ふらりと池袋の街を歩いてみた。
多くの店舗が営業再開しているものの
以前の賑わいとまではいかず、行き交う
人の群れもすきまがあって歩きやすい。
大型デパートの入り口では体温測定と
消毒液、マスクの着用の3点チェックが
ベースになってマスクがない人には
入り口で手渡される。
一個一個ビニールの袋に入っているので
これにもまた人手がかかっているのだろう。
夏の時期はともかくとして、
冬に向けてマスク需要は続くのだろう。

コロナウィルスの実態は未だ不明な
ことが多いけれど、なぜか日本の
死亡率は極めて低い。
3月末にその傾向は感じることがあったが、
マスコミはあまりそのことを大々的に報じていない。
統計からは明らかなのだが……
政府もマスコミもそうだが、いちど公にした話を
「どうやら間違っていた」と訂正することが
恥だとでも思っているのか、言葉尻でごまかすばかりで
方針の転換ができていない。
多くの政府批判が起きている要因の一つだろう。

生活の危機、生命の危機にさらされたうえ、
政府のていたらくを見てイライラを募らせ、
さらに自宅に篭るしかなかった結果、
普段ならともだちとのおしゃべりで解消できた
ことがそうはならず、
人々の不満の吐口がSNSに集中していった。
ニュースのリツィートにイライラした感情を添えて
他人のつぶやきを見てさらにイライラする。
この繰り返しでイライラのインフレーションだ。

こんな時期に何か起きると炎上が速い。
テラスハウスに出演していた木村花さんが死亡した件で
ネットからの誹謗中傷が原因だろうという話になり
犯人探しが始まったり、制作会社に脅迫状が送られたり
と、負の感情が相乗効果を起こしている。

この状況はしばらく続くだろう。
つくづく思う、人の世は平穏ではいられない。

何かを見出したくてアドラーを手に取った。
アドラーといえば『嫌われる勇気』が人気だが、
『嫌われる勇気』自体はアドラーの著作ではない。
アドラーに詳しい人がその思考を再構成して
まとめたものだ。

アドラーの言葉はやさしい。
読みやすさという意味でも、聴き心地としても
優しく響く。
たぶん、アドラー自身が優しい人だったんだろう。
訳者の力もあるかもしれないが、
とにかく読みやすい。

本書の内容としては

「人間は他者とのつながりを切り離して考えることはできず、
その多くの要因は子ども時代に受けた刺激によるものが強く
影響し、現在、未来へとつながっている」

とまとめられる。
このことを実際の患者ひとりひとりに対して個別に
観察、分析して原因を見出していく。
患者は良くなったりならなかったりだが、
すべての人に対してアドラーの真摯な態度が
向けられているように感じてしまう。

ちなみに、興陽館のアドラーシリーズで
『人間の本性』は3作目。
出版順は下記の通り左から。

それでは!

こちらのサイト(カクヨム)で小説を公開しています。
Twitterもやってますのでよかったらフォローしてください。

楽天書籍ランキング

ホリエモンまだ粘ってる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました