今回の本はこちら
『テクノロジー経営の教科書』 定価 1,980円(税込)
(ダイヤモンド社:ハーバードビジネスレビュー編集部:2019.6)
『テクノロジー経営の教科書』はアメリカ版雑誌
ハーバードビジネスレビューに掲載されたそれぞれの
専門家の論文を集めた構成です。
タイトルはAI時代と書きましたが
今回の本に書かれているのはAIだけではありません。
今後人間の仕事を奪うのではないかと言われている
のは他にもあって、まあ間違いなく「来る」だろうなと
思えるものばかりです。
そんな中、僕はコロナのせいで仕事がありません。
困りましたね。。。。
最先端テクノロジー戦略論
- AI
- AR
- アレクサ
- ドローン
- 3Dプリンター
- ブロックチェーン
……他
もはや誰の耳にも届いていると思われますが
こういった新しい技術が社会の中心に躍り出ようとしています。
ドローン少年とか、
女性器を3Dプリントしたアーティスト逮捕とか、
様々な社会的紆余曲折がありましたが、
技術そのものは着実に進化を続け、
新たな社会の基盤になろうとしています。
SF好きの僕からしたらワクワクが止まりません。
ウィルス不況でこの流れがどう変わってしまうのか、
という点は不安ですが、であればなおさら少しでも
不自由が減る社会に発展してほしいものです。
それぞれの技術がどんなもので何をもたらすのか
さすがに専門の方が論文にまとめているので
図とデータと分析が豊富です。
そして編集部が厳選したというだけあり、
どれもわかりやすい。
箇条書きにした部分、ひととおり把握するのには
良書となるでしょう。
人間の仕事は新しく生まれる
本書を通して
人間の仕事が奪われるのではないか
という懸念についてそれぞれ言及があります。
外せないテーマでしょう。
今までにも産業革命とかあってビジネスの世界は
常に変化があったわけです。
小さな変化と大きな変化があって
いま不安視されているのは大きな変化の中で
現状の生活が保証されないのではないか、
ということに根差したものだと思うんですよね。
ありがたいことに、この本では
テクノロジーがもたらす新しい社会の中で
人間たちはどうのように振る舞うべきか
提案がなされているところに救いがあります。
それぞれサラッとした程度ではありますが。
よく考えたら当たり前のことだと思うんですけど
人間社会はこれまでも大きな変化に対応してきました。
歴史の局面でときには多大な犠牲を払いつつも
種族としては生き残ってきた。
だからね、大丈夫ですよ。
対応すればいいだけです。
ハブ企業が世界を牛耳る
気になるのは最終章で書かれている部分で
「一握りのハブ企業が主役の座を占める、勝者総取りの世界が生まれている」
というあたりです。
GAFAや中国企業を思い浮かべるとイメージしやすいですが
この点において日本は全く勝負にならないのが現状……
世代交代を待つしかないんでしょうか。
生活の保証が必要なときに和牛の商品券とか
提示する政府だからなあ……絶望しかない感じありますが。
今後の日本がディストピアに向かうのか
それとも新たな力を手にするのか
変えていかなきゃいけないことばかりな気がします。
仕事を奪われる心配は新たな仕事を身につけることで
克服できるんじゃないかな。
いやほんと、仕事どうしよう。。。
先取りの一手のためにこの本に書かれていることは有益です。
また新しい本なので早ければ早いほどいいでしょう。
個々にスピード感を持って情報収集していかなきゃですね。
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