【仮説】日本の経済は村から回復する

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農村景観の春(岐阜県恵那市岩村町富田地区)のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20190614170post-21415.html

ロックダウン寸前の東京よりお届けしております。
経済が大打撃を受けておりますが、果たして現行の社会システムは
このまま継続していけるのでしょうか。
想定外の大不況、もしかしたらウィルスと共存しなければならない……

考えだすとキリがないですが、少し見方を変えれば
機能不全に陥ったまま変えられなかった昭和由来の古いシステムを
一斉に変えていくきっかけになるかも知れません。
こんな時にはじっくりと力を溜めて、次の時代に何がきてもいいように
備えておきましょう。
せっかく、家にいる時間が長くなっていることだしね。

というわけで、ブロックチェーンに絡んで最近読んだ
ビジネス本面白かったものを見ていきましょう。

『トークンエコノミービジネスの教科書』 定価 1,650円(税込)
(KADOKAWA:高 榮郁:2019.3)

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トークン=代替通貨

「トークン」とは、広く捉えて「デジタル通貨」という意味だと思えばいいです。
近年浸透した言葉で言えば「仮想通貨」ですね。ビットコインとかのあれです。
厳密にいうと色々あるんですが、わからん人はとりあえずビットコイン的なもの
と考えましょう。

トークンエコノミービジネスとは
「仮想通貨の技術を活用して構築する独自の経済活動」ということになります。

何じゃそれってなりますね。
わかりやすい例で言うと楽天とかTSUTAYAのポイントですね。
あれってお金と同じように商品の購入に使えたりしますよね。
大雑把に考えるとあんなかんじです。

この本ではとある漫画のwebサービスで、そのサービスの中だけで
使える「MANGAトークン」という仮想通貨を例に挙げてます。
・読者は漫画を読むことでトークンを獲得する。
・好きな作家にトークンを「投げ銭」できる。
・作家は獲得したトークンでスポンサー企業が提供する機材などを購入できる。
という流れがあるらしいです。
誰もお金を払ってないのに参加者みんな利益を得ている!

このトークンのやりとりに不正などが行われないよう、ブロックチェーンの
技術を適用した独自の仮想通貨を作ったわけです。

ビットコインからイーサリアムへ

仮想通貨と聞くとやはり思いつくのが「ビットコイン」ですが
基本的に資金が元からある人たちが多く獲得できてしまうという構造もあり
そのかわりに注目されているのが「イーサリアム」です。
このイーサリアムの技術をベースにして開発されたさまざまな
「カスタム・トークン」がうまれ、そこで形成される
トークンエコノミーのプロジェクトが立ち上がってきているというのです。

ただ、このトークンを日本円や米ドルなどの法定通貨と交換しようとすると
結構難しいらしく、日本では「資金決済法」というものがあって
その手続きは非常に面倒なものらしいのです。
なので、あくまで閉じた経済圏として完結させれば
そういった手続きも必要なくなる。

これは新しい経済構造の現れとして稼働し始めたひとつの具体例だと思います。
仮想通貨をベースにしたクローズドな経済圏が
・例えば漫画サービス
・例えば動画サービス
ごとにいくつも生まれていくだろうって事になります。
うん。おもしろい!

ただしまだまだ開発と活用(サービスの構築)の両輪で発展途上の段階にあり
本格的にこの流れが来るのはもう少し先かも知れない。
とはいえ、今の厳戒体制が収束したとき、世界がどのように変わるのか
によってこの流れも変化があるでしょう。
そこでちょっと考えたんですよね。

これってグローバルじゃないし、規模で言ったら街とか村?
土地ごとに違うお金で経済回していけるのかもしれん、と。

新しい村には癒着も腐敗もない

いま、巷にインフルエンサーと呼ばれる人たちがいます。
その人達はそれぞれに「サロン」を運営してたりしますが
それぞれのサロンの参加者だけで交換可能なトークンを
開発し、参加者が同じ土地に集まったら……
これもう小さな独立国家みたいになりますよね。

今の日本は国も地方の自治体も、かつては力のあった大企業も
みんな古いシステムから脱却できずに苦しんでいて、
分かっているのに抜け出せない。
昔はうまくいっていたやり方に固執したり
変化を受け入れられなかったり、
関係してる多くの人たちとのしがらみが
癒着や腐敗へと変わってしまい、もはやがんじがらめ。
改革を目指すものは逆に排除されてしまう。。。

そんなネガティブな姿を色々目にしてきたわけですが、
トークンエコノミービジネスの世界なら、参加者の普通の活動から
新しい経済活動を広めていけるのかも知れない。

そんな希望を感じることができました。
新しい発想で未来を考えたいひとは
ぜひこの本を読んでみてください。

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