「脳」メンテナンスで仕事効率をアップする。「ワーキングメモリ」の鍛え方。

書評
Gerd AltmannによるPixabayからの画像

在宅勤務する人が増えてきて、かえって仕事の効率が上がった。
とか逆に下がった人もいるかも知れません。
リーダーの側からしたら、評価軸が仕事の成果に直結するもの
で判断するようになって、成果主義へ一歩踏み出してしまった
ことを実感してるひともいるのではないでしょうか。

そうなってくると、
「いかに楽して効率上げるか」
「少ない手間で大きく成果をあげていくにはどうしたらいいか」
ということをちゃんと考える人も増えていくのかなと
これは日本の経済にとっていい変化だと言えるでしょう。

仕事の効率アップに関してノウハウ系のビジネス書は
数多く出ていますが、これまでの私個人の読書の流れもあって、
ちょっと科学的な絡みで読んだ本がありました。

『脳を鍛えると生産性が上がる』 定価 1,430円(税込)
(ぴあ株式会社:北村良子:2019.12)

少し前に『知能はもっとあげられる』という本の紹介をしたんですが、
「あげられる」前提で書かれた本ということで読んだものがこちらです。

内容をひとことで言ってしまうと、

「効果的なトレーニングで脳のワーキングメモリを強化することができる」

という話です。
ではワーキングメモリと何か?

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脳のワーキングメモリはPCのメモリみたいなもの

もともと脳の機能をPCに例えたら、という話の流れで
ワーキングメモリという言葉が生まれたようです。
なので、「ワーキングメモリ」とは何か?と聞かれたら
「PCでいうメモリのことだよ」と答えればいい。

言いかたを少しむずかしくすると、
「短時間のうちに情報を記憶したり処理したりする機能のこと」
となります。

そしてこのワーキングメモリの力は個人によって差があるのですが
うまく鍛えれば強化させることができます。

「鍛える」って聞くともうそこでめんどくさくなってしまうかも
しれませんが、意外と手近なことをくふうするだけでも効果は
あるみたいです。

頭を使わないことでも効果は生まれる

  • 運動
    • 運動が有効な手段であることはかなり知られてきました。
      散歩程度でもいいみたい。この本では運動と脳トレを
      同時に行なう「ながらトレーニング」を勧めています。
  • 片付け
    • 机の上が散らかったりして、「ペンが見つからない」
      「消しゴムどこいった」みたいになってしまうと、
      探している時間、行動が無駄な情報となってメモリに
      負荷をかけてしまいます。
      探す時間をなくそう。
  • 寄り道
    • 散歩がいいという話もありましたが、いつも決まった
      ルートを通るより、普段は通らない道を歩いてみよう。
      小さな変化や発見が脳に刺激を与え、活性化させます。
  • うまく休ませる
    • 脳は働きものなので、体を休めていてもあれこれと情報
      処理をしてしまいます。さらに、脳は長時間の集中が
      もともと苦手です。作業を区切って短い休憩を入れることで
      リフレッシュさせます。
      頑張る→ちょっと休む→頑張る→ちょっと休む
      こんな感じでうまくサイクルするといいです。

まとめ:マインドフルネスしつつサボれ

何も考えてないつもりでも休まず走っているのが脳というもの。
意図的に脳を休ませるための方法がマインドフルネス。

ほらきたやっぱりマインドフルネス。

いやあ、もう鉄板ですね。
やりましょう瞑想。
僕もやってますが基本、寝る前ですね。
理由はちゃんと寝たいから。
寝てる時に脳に考えてもらっておくのが一番楽だなあ。
という極めて怠けものの思考によりこうなりました。
僕はね、楽したいから努力してるんです。

瞑想も大事ですが気分転換も大事です。
これについては在宅勤務なら会社にいるよりずっとやりやすい!
コーヒーを入れる時間とかトイレの時だけTwitter見るとか
区切りのいいとこで一旦デスクを離れて部屋を一周歩いてみるとか
そんな些細なことでいいんです。

【結論】
うまくサボったほうが効率が上がるってことですね!

ここでは書ききれない情報がまだまだありますので詳細気になる人は
手に取ってみてください。↓

脳を鍛えると生産性が上がる

ちなみに下の過去記事で紹介した本にあった「Nバックトレーニング」
という脳トレが本書の各頁の下に付録的についています。
脳は鍛えられるという結論はすでに出ているんですねえ。

『知能はもっと上げられる』【上げられる】
トレーニングで知能は上げられるらしいです。 そのためのリサーチと実践からの結論、を示した本でした。

それではまた!

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