承認欲求に囚われず自己肯定感を上げていく

書評
ijmakiによるPixabayからの画像

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最近しこたまアドラーの著作を読み続けていくうちに
心理学方面の本の内容が頭に入りやすくなってきています。
これから自己啓発系の本は速読が進みそうな気配。
アドラーに関してはじっっっっくりと取り組んでますが
なかなか『嫌われる勇気』という言葉のイメージにならないんですよね……
あっちは著者の見解が入っているのかな
この辺はまだ謎。

さて久々にがっつり書評です。
新刊を2冊読みました。(近いテーマの本を一気に読んでいくと速読の効果も上がります)

『「いいね!」の魔力』(2020.4、ゆうきゆう、海竜社)
『フェアシンキング』(2020.5、王丸典子、マキノ出版)

どちらも著者が精神医療に関わるかた。
ゆうきゆうさんは漫画も描いてて、「ゆうメンタルクリニック」の
ホームページには著者の漫画も公開されてます。
見てみたらちょっと面白かったw
かなり楽しく時間潰せます。しかも勉強になる。

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SNS と自己肯定感というテーマ

『いいね!』のほうはTwitterをはじめとするSNSが
ユーザーの承認欲求を煽ることになってしまい、
SNSに依存したりする現象に対して精神科医であり
漫画原作者の著者がSNSとの付き合い方を語る内容。

『フェアシンキング』では特にSNSと限らずですが、
日本人は自己肯定感が低い、というところでアメリカで
権威のある心理療法「CBT」を簡素化した思考法を提案しています。
日本は保険対象の範囲が限定的ということもあり
著者が独自の簡素化した手法を組み立てたのがタイトル。
どちらも現代の日本では非常にタイムリーなテーマです。

変えていくのは自分

他者の評価に振り回されたり
ついつい浮かび上がってくるネガティブな考えを
客観的に見つめ直し
自分のちからでより良い考えに変えていく
という論展開は共通のものがありました。

何かうまくいかないことがあると
うつになったり体のどこかがおかしくなったり
心身に不調をきたすことがあります。
その原因を自分の外に見出そうとして
結果、他人を批判・非難したり
そんな自分をまた責めたり
と悪循環。

ただしネガティブな思考回路は自分次第で上書きしていくことができます。
まずは落ち着いて客観的な目線から自分を見つめ直す。
視点が変わると自分にも他人にも認められる部分があると気づくことができます。
これが自己肯定感につながっていく。

まとめ

たまたま心理学方面で手にした二つでしたが、
どちらもわかりやすくまとめられています。
合わせたことでさらに読みやすかった。
もしどっちも読むなら『いいね!』の方が先ですね。
読みやすいしボリュームも少なめ。
SNS の話だからだれにでもとっつきやすい。
それから『フェア』の方に行くと流れが似ていて題材も非常に近く、
しかも解決策として自己肯定感の向上という結果もついてくる流れ。
内容もちょっぴりアカデミック寄り。

そしてやはりというか、
どちらの本もマインドフルネスの有用性が語られており
逆に仏教すげえなと(飛躍)
でも仏教が浸透してる日本でなんでこんなに
病んでいく人が多いのかとちょっと不思議に思ったり。

外出自粛の風潮の中でおうちに篭ってる人もまだ多いでしょう。
どこまで浸透するかリモートワーク継続中の方
仕事無くしたままでついTwitter見ちゃう民のみなさまに
読んでおいて欲しい2冊でした。
まあ読んで損はなかった。

フェアシンキング ←こちらは電子書籍でも読めるようです。

ではまた。

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