新刊本『ムードエレベーター』を速読!

書評
Garik BarseghyanによるPixabayからの画像

図書館サービス再開ばんざい!
緊急事態宣言が解除され
待ちに待った時がやってきました。
図書館再開です。

うーーーーーーーれしいいいいいーーーーー
まだ予約本の貸出と返却がメインで
閲覧席での読書はできない状況ですが
たくさん読めることは喜びでしかない。

さっそく2自治体の図書館に30冊分の予約を登録。
はやくも手元に20冊ほど確保できました!!
僕の場合、予約が大量に入る本は避けます。
そういうのはやっぱ買ったほうがいいですよー。
届くころには興味はんぶん失ってますから。

今回読んだのは

『ムードエレベーター 感情コントロールの新常識』
(2020.4:ラリー・セン(杉谷俊伍訳):芸術新聞社)

という本です。
ジャンルとしてはビジネスパーソン向け自己啓発系かな?
著者はアメリカの企業家で、いろんな経験から
気づきを得た感情のコントロール法について
まとめた本。
ちなみに図書館だと心理学に分類されています。

個人的にはアドラーを読んだ流れから手を広げた感じですね。

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ムードーエレベーターとは?

タイトルにもなっている「ムードエレベーター」とは
簡単にいうと「感情の起伏」。
本書ではこれを19の段階に分けて
人は常にこのアップダウンを繰り返している、
としている。

下の階層にいるほど
自己中心的で、自信がなく、神経質
などの状態が現れ、

上の階層にいるときは
周囲への思いやり、感謝の気持ち
といったことが発揮されていく。

上にずっと居続けているような人もいれば
下にばかり陥りやすい人もいる。

考えのくせが「ムードエレベーター」に影響する

それぞれのムードの傾向には
その人の個人的な考えが影響します。
ひとによってはほぼ固定された思考回路が
常に同じ考えを導いてしまうので、
ムードの下層にいる人は自覚のないまま
下に居続けることになってしまう。
このパターンに介入していくことが
エレベーターのコントロールにつながる。

このへんはアドラー曰くの「ライフスタイル」の
考えが当てはまりそうです。
幼い頃から蓄積された人格は人生の後半に
なってもずっと基準になってしまう。

焦りやいら立ちなど批判的な状態にあるときは
自分の感情を振り返ってみて。
振り返ることが感情コントロールの第一歩。
ムードを上げていく工夫で人生を心地よいものに
していこう。

まとめるとこんな感じです。
あ、まとめてしまった。

つながる心理学 ポジティブ心理学への進化

フロイト、ユング、アドラー
の三人は三大心理学者と言われていますが、
三人とも精神科医としてひとびとの心の病を
診続けて研究を進めたわけです。

今回『ムードエレベーター』を読みながら
これまでに読んできた心理学の考えが
適用できるところが多々見受けられました。
著者はかなり広範な知識の持ち主で
心理学の影響も少なからずあるものと感じました。

ここで考えてしまいます。

人々の病気の症例から心理学研究が進み
理論が発展した。
その思想を原点としてポジティブな視点に立った
新たな心理学の視点が生まれていく。

この本の面白さは日常生活での「気づき」から
こころの問題を事前に改善したり
軌道修正させていこうという
前向きな視点にあると思えます。

良書ですね!

速読しない効果

さて、本の紹介は以上ですが
アドラーをじっっっっっっくりと読み込んだ効果が
感じられたのは発見でした。

アドラーについては速読をしないことに決めて
じっくりと読み込んでます。
本によってはこういう読み方の使いわけも
アリです。
そもそもアドラーはざっくり読んでしまうと
何も得られないような感じなので……

おかげで心理学の骨格みたいなものを掴めてきて
その影響かこの分野に関してはかなり
読みやすくなってきた印象。
今回の『ムードエレベーター』も二周するだけで
しっかりと内容を掴み、知識として吸収できた。
というか再確認に近かった。

今度はユングも読もうと思います。
ユングを通り過ぎた頃には心理学系の本は
かなりのスピードで読めていけそうです。

どんどん次行きまーす。
それでは。

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