【最強スキル】”フォトリーディング”の元祖本
『あなたもいままでの10倍速く本が読める 常識を覆す速読術「フォトリーディング」』
(フォレスト出版:ポール・R・シーリィ著、神田昌典監訳:2001.9)
この一冊に埋め込まれたエッセンスはかなりのもので、正直これ読んどけばあとはいらないっていうくらいです。だからすでにある程度、本を読み慣れている人は最初にこれを読みましょう。
ただ、この本を噛み砕いて噛み砕いてわかりやすくしました、シンプルに表現しました、あるいは自分なりに合った読み方はこうでした、みたいな本がその後たくさん出てきて、それはそれでわかりやすいので価値はあります。
そもそも本を読むことに慣れていない人は、入りやすい本から入って最終的にこの本にたどり着く、そんな順番でもいいですね。
とにかく、速読やるなら必読の書です。
核心のフォトリーディングについてはこれが出来れば読書スピード爆上がりというだけでなく、準備段階における集中力の切り替え方、気持ちの作り方では今で言うところのマインドフルネスの要素もあり、幅広い。
これ、2001年の本なんですよ。
時代の先取り感もすごい。
マインドマップも活用
2001年当時、マインドマップの認知度はそれほど高くなかったと思います。少なくとも僕が知ったのはこの本に出てきたのが最初だったと記憶してます。
元々レオナルド・ダ・ヴィンチ(だったと思う)の創作ノートが一般に知られて研究され、そのノートの取りかたがある種の法則でできているということで体系化されたのがマインドマップの始まりでした。それが日本に知られ、流行する少し前にはこの本が出ていました。それもアメリカで知られた後のこと。
ビジネススキルの進化において、アメリカは先を行ってる訳です。
脳の力を信じるべし
この本に詰め込まれた内容の核心を端的に表現するとこの見出しのようになります。
五輪書を例に持ち出して「見る」ではなく「観る」ということを言っていたり、寝る前にフォトリーディングすることで寝ている間に脳が情報を整理する、というような話が次々と出てきます。実際、睡眠中に脳が情報を整理しているという話は脳科学の面からよく言われる話で、ご存知の方も多いでしょう。
シャカリキに根性で乗り越えようとするより、「脳に任せていいんだよ」という優しく諭すような声が聞こえてくる気がしてきます。
マインドマップにしても脳の神経回路のつながりを反映した形になっていると言われてるし、とことん、「脳」押しのメソッドと言えるでしょう。
2001年なんだよなあ、これ。ほんと早い。時代の先取り感すごい。
最終目標は「直観力」の目覚め
最終章では「ダイレクト・ラーニング」という単語を用い、フォトリーディングの延長上には直観力の目覚めがあるという話になります。
フォトリーディングの繰り返すことにより、意識と無意識の間のコミュニケーションが発展し、それが直観を発動させることになる。
なんだかここだけ書くと怪しげな感じにも見えますが、この本を一通り「観て」きた後だと、不思議と「ふうん」というふうに納得できる気がします。
まとめ
この本を読んでから僕は常に速読を心がけてきました。
同じ時期に出版されていた「金持ち父さん貧乏父さん」を一晩で読み切れたりと、速読の効果は確かにあったと思います。行間が広い本なんかは読みやすくて、内容次第では30分で読めることもあります。
ただ、一つだけ後悔していることがあって、メモをあまり取ってなかったんです。
こうやってブログでアウトプットしていくのあたっては、メモやノートは必須です。中には必要ないっていう人もいるんでしょうが、書いておけば後から振り返れるし、自分が書くときに間違いなく役立ちます。
たとえ「直観力」が発揮できるようになったとしても、それは一瞬の判断とか勘が働くという類のことであって、それらが役に立つシーンはそうそう日常的に訪れるものでもないでしょう。
役に立てたかったらメモ取りましょう。
ついでながら、マインドマップに慣れておくと、学習効果も上がると思いますよ。
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