アドラーに教えたい「てげてげ思考」……何それ?

書評
David MillerによるPixabayからの画像

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どこから辿ってきたのか今イチ思い出せないのですが
ここのところひたすらアドラーの著書を追っています。
昨日はアドラーの『生きる意味』を4周しました。
ソシャゲのように周回しております。
同じ本に何度も目を通すやり方は速読の一つの
方法でもあります。
・一周目はパッパッパっとページをめくるくらいの速さで。
・二周目はキーワード気にしつつページ全体を捉える感じ。
・三周目は大まかな展開だけ捉えつつ流し読み。
・四周目で普通の読み方。イメージがわかない限りはスピード落とさず。
こんな感じです。
今回は読みながら思いついたことをTwitterで呟いていった。
メモ代わりになりますね。
残しておくとあとあとテキスト化が楽にもなる。

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『生きる意味』ざっくりまとめ

人間の悩みは次の3つの要因に分類される。

  • 社会
  • 仕事

それらの課題を背負いながら完全を目指す。
それが意識的あるいは無意識的に人生の「目標」となっている。
達成のために「共同体感覚」を身につけていることは必須。
これらを達成する過程で様々な悩みが生じる。
母親との関係は超重要。
個々が完全を目指し人類全体の発展に寄与することに価値がある。

こういったことになりそうです。
だいぶはしょりました!

多くの患者を診た結論だがキリスト教的世界観の上に立つもの

読んだ結果として僕が感じたのは
「なんか窮屈やなあ」という言葉に尽きる。
いや、アドラーがかたっ苦しいということではなく
というかこれだけの内容で文章はめっちゃ分かりやすいんです。
アドラーは実際に精神科医として多くの患者を診ており、
その実例はすべての著書のなかで頻繁に提示されます。

悩んでいる人たちがそれだけ真面目だっていうその事実。
ぼくも人並みに、いやちょっと過剰に悩んだりするタチです。
突き詰めていったらアドラーのいう「目標」も
思い当たる節ありありです。

かくしてぼくも例外ではなく悩んだり悩まされたりしてますが
「完全を目指す」とか「人類全体の発展に」とか
言われるとそこまで壮大な人間ではないとも思えて、
微かな抵抗感を覚えてしまったわけです。
そこでふと、これはキリスト教の世界観がベース
になってるんじゃないかなってこと。
神の国を目指して精神面から追い立てられる人類……

テゲテゲでいこう

ここでガスっと話が変わるんですが、

我がふるさと宮崎には「てげてげ」という言葉があります。
これはざっくりいうと、
「なにごとも腹八分目が至高」
てことなんですけど、
「仕事にしろ人間関係にしろ、100%やり切るな
という現代へのアンチテーゼのような人生訓です(笑)

東京人
東京人

何それ?

て感じかもしれませんが、意識高いスパイラルの
渦で溺れかけの人には刺さるかもしれない。

土地特有の温暖な気候が影響しているのか、
なんとものんびりした如何にも田舎の考っぽいものですが
宮崎の地には老若男女までしっかりと浸透しております。

とにかくね、

全力出し切ろうとするから疲弊するんだと。
あるもの全て出しちゃったら余裕もなくなるだろうと。
だからそこまで頑張っちゃダメだよと。

完全に向かう姿勢を真っ向から否定する
アンチアドラー県民、それが宮崎人。
言葉からして南九州全域に当てはまるかもしれません。
ちなみに「テゲ」を漢字で書くと「大概」。

ストレスマックスの現代に敢えて提示したい
意識低い人生観「てげてげ」。

疲れが溜まってしまったら心の中で
「てげてげでいっちゃが」
と宮崎弁で唱えてみましょう。

というわけで宮崎じゃないけどテゲテゲを
感じ取れる本はこれだろうか(笑)表紙が良い。

それではまた。

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